割れについて
-
2つ割れ
一般的な仕様です。
通路に設置する場合、人が通行しやすいので、通りやすさを重視する場合は2つ割れが最適です。 -
3つ割れ
商売繁盛の縁起担ぎとして、奇数を好まれるケースがよくあります。のれんの形が正方形~縦長の場合に奇数で最も数が少ない3つ割れが使われることが多いです。
-
4つ割れ
昔から偶数は縁起が悪いと言われ避けられる傾向がありますが、現代ではそれほど重要視されないケースも増えています。
バランスを重視した結果、4つ割れになることもありますが全く問題はありません。 -
5つ割れ
横長の暖簾によく見られる仕様で、お店の軒先に使用されることが多いです。"5"も奇数で縁起がいいとされていますので、店舗で使われる場合には5つ割れが間違いないでしょう。
竿通しについて
のれんの棒を通す部分は共チチ仕立てと呼ばれる輪っかタイプになったものと袋状になったタイプの2種類があります。
棒袋仕立て
棒を通す部分が袋状になっているものは棒袋仕立てと呼ばれています。
その昔、京都では「隠す文化」があったことからのれんに関しても棒を隠す形が一般的であったため、業界用語としては「関西風」とも呼ばれています。

棒通しのサイズについて
ご使用になられる棒のもっとも太い部分(一般的なつっぱり棒であれば両端の樹脂部分)の直径×2(端数切り上げ)に最も近いサイズをお選びください。
サイズの詳細なご希望がある場合は備考欄にご記入ください。

メリット
風による横ずれが起こりにくいため、場所を選ばず使用できます。
特に横幅が長いのれんには棒袋仕立てがおすすめです。
デメリット
使用上のデメリットは特にありません。
共チチ仕立て
棒を通す輪っかの部分をチチと呼びます。
共チチの「共」とはのれん本体と同じ生地を使用して作るため共チチ仕立てと呼ばれています。
棒袋仕立ての「関西風」とは反対に、江戸では「見せる文化」があったことからのれんに関しても棒を見せる形が一般的であったため「関東風」と呼ばれています。

共チチの基本サイズについて
基本サイズは、幅4cm、棒通し部分6cm、本体に重なる部分4cmとなります。
サイズのご希望がある場合は備考欄にご記入ください。

メリット
竹や木などののれんを通す棒が見えるため、棒の素材を生かしたデザインになります。
デメリット
風でのれんが片側へ寄ってしまう可能性があるため、風の強い場所にはストッパーを使用するなどの配慮が必要になります。
縫製加工の作業工程が複雑になるため、棒袋仕立てよりも高額になる場合があります。
共チチの個数について
■基本的な共チチの付け方について
のれんのチチは一巾の両端に付くのが一般的です。
また当店では共チチ同士の間隔を最大でも 40cm としております。
それ以上間隔が空く場合は間に共チチを追加しています。
基本的には40cm未満の場合は間に共チチは追加しませんが、ご希望の場合は追加も承ります。ご希望の場合はお見積りフォーム内の備考欄へご記入ください。

■のれんの両端をさらに補強したい場合
共チチ仕様がいいけど強度が心配…そんな場合は「左右ダブル」をご指定ください。
等間隔(通常)

左右ダブル

当店ではこのような基準で共チチの個数を決めております。
ハギについて

縫い合わせの重なりのことをハギと呼びます。
このハギの部分を本体の上※1 から割れ目のところまでの長さを「ハギの長さ」といいます。
通常のご注文の場合は丈のサイズごとに当店で定めたハギの長さにさせていただきます。
ただし、使用環境やご希望に応じて「通り抜けが多いからハギの長さは短くしたい…」等ご要望があるかと思います。その場合は1cm単位で指定いただき作成を承ります。ご希望の場合はお見積りフォーム内の備考欄へご入力ください。
※1 竿通しが棒袋の場合は棒袋を含んだ上から、共チチの場合はチチを除いた上からとなります。
その他加工オプション
↓ 追加料金なし ↓変形のれんについて
のれんの丈を割れごとに変更することも可能です。 ※曲線や斜めカットには対応しておりません。
ご希望の場合、見積り依頼時には下記のように記入してください。
①サイズ入力箇所に一番長い丈のサイズを入力
②備考欄に変更したい割れと丈のサイズ
備考欄記入例)四つ割れのれん 幅150cm×丈95cmの場合: 「真ん中の割れ二つを55cmに変更してください。」
~ このような変形のれんが製作できます ~

三つ割れのれん
幅100x丈95cmの場合

四つ割れのれん
幅150x丈95cmの場合

五つ割れのれん
幅230x丈95cmの場合
↓ + 追加料金あり(都度見積り) ↓特殊加工について(別途お問い合わせ)
巻き上がり防止の一つとしてのれんの裾にウェイトテープを縫い込む加工ができます。
ウェイトテープは紐状で中に金属製の細い重りが入っており、細めの形状のため裾に縫い込んでも見た目は通常のものとあまり変わりません。
風などで靡いた時の揺れ方やのれんを掛けた際の裾の見た目がピンと張って綺麗に見えるなど上品に仕上がるため、機能性だけでなく見た目なども合わせてワンランクアップな仕上がりをお求めの方におススメな加工方法です。
-
ウェイトテープ50g
-
ウェイトテープの構造
-
仕上がり
-
加工・未加工時の比較
※ウェイトテープの説明で使用している画像や動画は、当店で所持しております別の生地を使用しています。